主原料

オウバクについて


キハダ 生  薬  名:黄柏【オウバク】
使用部位:コルク層を除いた樹皮
和   名:キハダ(皮部が黄色いことに由来)

オウバク(黄柏)は、ミカン科の落葉高木キハダの周皮を除いた樹皮で、 日本、朝鮮半島、中国北部、ウスリー、アムール地方などの東亜圏内 のみに分布し、日本では北海道から九州にかけて山地に自生します。 雌雄異株、幹の直径は50~100㎝、樹高15~25mを超す大樹とな ります。キハダの樹皮(内皮)を乾燥させたものを生薬ではオウバクといいます。

キハダの採取 オウバクは中国の神農本草経に収載されている重要な漢薬の一つですが、日本では漢方が伝来するはるか以前の縄文時代から薬として用いられていたことが明らかになっています。縄文人の居住跡からクリやカシの実と一緒に壷の中に保存されたキハダの樹皮が発掘され、その状態から考古学上確認された日本最古の生薬といわれています。
百草(板) このオウバクを水で煮出して煮詰めたエキスを乾燥させ板状に延ばしたものが「百草」で、添加物は一切含まれていません。「腹薬の百草」「胃腸の妙薬」「万病に効く腹薬」として親しまれ全国に広まった木曽御嶽の民間伝承薬です。奈良県吉野地方の陀羅尼助、山陰地方の練熊も同じオウバクエキス製剤です。「良薬は口に苦し」の言葉どおり極めて苦く、この苦味が消化液の分泌を促し胃腸の機能を高め、食べ過ぎ、飲みすぎによる胃炎や胃腸病、食あたりや下痢に効果があります。
オウバクを使用した製品 オウバクの主成分はベルベリンですが、その他パルマチン、苦味質のオバクノン、多量の粘液などが成分として含まれています。ベルベリンには抗菌作用があり、健胃整腸薬や下痢止め薬としてだけでなく、古くは民間薬として風邪や赤痢などにも用いられていました。外用消炎薬として打撲傷、捻挫や肩こりに、また口内炎、皮膚病、切り傷、目薬などとしても用いられています。漢方でも下半身の熱をとり、下痢を止め、腹痛を治し、黄疸を治す効用から配合剤として多く用いられています。
その他、民間ではキハダ酒などがあります。かつて中国では、公式文書はオウバクで染めたとの記録があります。オウバクの防虫効果によるもので、わが国でも、天平文庫書に黄檗染の黄色紙が記載されていて、実際にオウバクで染色された写経用紙が正倉院に残されています。
キハダの内皮 現在、国内産のオウバクは大変希少なものとなり、中国や朝鮮からの輸入がほとんどです。キハダの成長には20年以上の歳月がかかるため、今年度から地元の山林での植樹をスタートさせます。さらに、オウバクの幅広い効能についての研究をすすめ生薬としての可能性を追求していきます。

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